薪ストーブ

2019/03/13(水) 日々のこと

我が家にも薪ストーブがやってきた 薪ストーブ総まとめ  2019年3月11日

 

こんにちは藤本です。冬も過ぎ、だいぶ暖かくなってきましたが、いかがお過ごしですか?

一昨年前、会社事務所に薪ストーブがやってきた事をブログで書かせていただきましたが、今年1月頃に我が家にも薪ストーブがやってきました。

 今までにも薪ストーブについてブログを何度か書かせていただいておりますが、自分で言うのもなんですが、だいぶ私は薪ストーブマニアになってしまいました。笑

 会社と自宅とで実際に設置後、また、鋳物製と鋼板製の違いなど、いろいろとわかってきたことがありました。薪ストーブを検討するには良い参考になると思うのでご紹介したいと思います。

 

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暖房費

事務所では薪ストーブ付け始めた11月~3月までの暖房費を集計したところ、暖房費が月1万円ペースで下がりました。(次回この3月が終了して電気代の明細がきましたら、一冬にいくら下がったのか紹介します。)

 

鋳物製と鋼板製の違い、それぞれの薪の量の違い

鋳物製と鋼板製のものとどちらも使用しましたが、薪ストーブメーカーなどの資料では鋳物製の薪ストーブより鋼板製の薪ストーブの方が薪の量が5分の1ぐらいに減ると言われておりましたが、比べた結果3分の1ぐらいが減少したと思います。(理由は鋳物製より鋼板製の方が気密性が高く、燃焼能力が高いため薪の量が変わってきます。)

 

1日に使用する薪の量

事務所で使用していた鋳物製の薪ストーブは朝8時~夕方17時までの8時間から9時間しようしていたこともあり、薪の量は約1㎥(1辺が1mの立方体の体積です。)ほど使用していました。事務所で使用していた薪はKD材と言われる針葉樹の乾燥材で、機械で強制乾燥させた建築廃材を使用していたため一般に薪ストーブ用に販売されている広葉樹ではありません。広葉樹と比べると木の密度が低く広葉樹の半分ぐらいの量と考えても良いと思います。ですから、広葉樹であれば上記の時間を使用するとなると0.5㎥程かと思います。

 

鋳物製と鋼板製と両方ともに立ち上がりの煙は出ます。この煙はかなりにおいます。しかし、気密性が高い鋼板製は火立ち上がりが10分ぐらいで早いので近所迷惑になりにくいと思います。鋳物製は30分ぐらい経過しないと煙突から出る煙が白から透明にはなりません。(白い煙がにおいます。)やはり煙に関しては火の立ち上がりが早いため鋼板製の方が良いです。

 

私個人の感想としては、事務所を鋳物製の薪ストーブ(ヨツールF305)を使用して、自宅を鋼板製の薪ストーブ(スキャンサーム エモーション)を使用しましたが、結果的には自宅で使用した後者の鋼板製の薪ストーブがとても良かったです。

 

少し理由を書いていきたいと思います。

 

理由1、鋳物製の輻射熱について

一般的に鋳物製は輻射熱があり、火が消えた後でも余熱で暖かいと言われております。一方鋼板製は鋼の鉄板でできているため火が消えるとすぐに薪ストーブ自体の温度が下がります。しかし、最近の鋼板製薪ストーブには輻射熱効果のある部材を取り付けられる商品もありますので、ある程度の輻射熱については鋼板製でもカバーできるのではないかと思います。(別途費用かかります)

 

理由2、火の立ち上がりの速さと薪の量と費用

やはり、鋼板製の薪ストーブの方が溶接加工されているので気密性が高く火の立ち上がりが早く近所迷惑にもなりにくく、薪の量も3分の1程度減少するので薪のランニングコストもエネルギー自体も減ります。

 

理由3、高気密住宅では

気密性の観点から、気密性の高い住宅では気密性の高い鋼板製の薪ストーブを使う事をおススメします。なぜならば、気密性の低い鋳物製薪ストーブを使用すると、本体自体が空気を吸おうとして逆流し、一酸化炭素中毒になる可能性もありますのでご注意を。

 

簡単に以上の内容を書かせていただきましたが、あくまで個人の感想です。

決して鋼板製薪ストーブ業者の回し者ではありませんので中立な立場から言っています。

 

しかし、鋼板製の薪ストーブは値段が高い。

今回かかった費用として鋳物製薪ストーブ→ヨツールF305が約120万かかりました。また、鋼板製薪ストーブスキャンサーム エモーションは約180万かかりました。(エモーション以外の商品はもう少し安いです。)

また、両方とも煙突工事費用約60万円も入っています。

ですから鋳物製薪ストーブの約倍の金額が鋼板製薪ストーブより高いという事になります。

 この金額差もあるのでしっかりと考えないといけません。

また、薪の燃料費ですが、我々建築屋は廃材があるので費用がかかるどころか捨て賃が無くなるので、費用対効果は大きいですが、一般の方で通常販売されている薪を使用すると(我々と同じぐらい使用するなら)4万円~5万円かかります。

 

強引な発想かもしれませんが、個人的には材木屋さんからの調達や建築現場からの木材調達をすべきではないかと思っています。上記の内容にも記載しましたが、エネルギー面の観点でも建築廃材はコストとエネルギーを費やして乾燥させ、角材にしているのでかなりの費用がかかっております。山から木を切ってくるのもコストがかかりますが、1年程乾燥させて、また、大量の薪の置き場も確保しなければならない事を含めて考えると、やはり建築廃材を建築現場や材木屋さんなどから調達する事をおすすめします。弊社でも薪の建築廃材がなくなると材木屋さんから調達するので調達費用さえいただければお渡しいたします。

 そうなると、なかなか金額的に手が出にくい夢の薪ストーブでも、早かったら10年程度で費用対効果がでてくる試算となり、楽しい暖ライフが現実のものになるのではないでしょうか?

 

また、予備知識として薪ストーブの家が1軒あれば約2000㎡(約605坪)の雑木林を維持管理できる事になるそうです。日本はここ最近になりやっと木材の受給率が上がってきましたが、以前までは世界の木材を購入して森林破壊をして国連より指摘を受けていました。今までに木材エコポイントなどの取り組みもあり受給率は40%を超えたそうですが、自国の木材を使用するという事は山の林道をつくり、木こりさんの仕事をつくり、伝統的文化を支え、森林から自国を元気にする事なります。そのわずかではありますが、薪ストーブもその一助になります。

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