横浜グランモール公園
東 京 出 張
先日、雨水勉強で東京出張していたので、次の日行って見たかった横浜グランモール公園に行ってきました。
グリーンインフラの本でもここは紹介されており、『みずの循環回廊』と『涼しいテラス』という『体感できる心地よさ』を打ちだし整備をされております。
この日は日曜日、噴水で楽しむ子供たちや、アウトドア商品を露店で販売していたり、テントの中で移動図書館のように本を読んでいたり、とても楽しそうなイベントがたくさんありました。
肝心な街路樹は、見た感じはただの街路樹に思われるかもしれませんが、街路樹の効果として、樹木の葉や枝で雨を遮断することで雨水の流出量を減らし、流出速度を減じる事ができ、また、樹冠(樹木上部の枝葉の茂っている部分)の投影による日陰が気温低減効果を発揮します。
加えて、ここのグランモールでは、街路樹の地中に腐植をコーティングし、コンクリート再生砕石で構成させた基盤材があり、降った雨が木の根っこあたりで一時貯留して雨水の流出量を減らし、ケヤキの根っこから吸い上げられる水分と腐食コーティングさせた砕石が降った雨を地上近くまで雨水を吸い上げます。
吸い上げた雨水は地面に到達して地面を湿らせ、打ち水効果を発揮します。
ちょっと難しく書いていると思われるかもしれませんが、京都の打ち水効果のように夏場のアスファルトに散水させてアスファルトの温度を下げ、気温差で風を生むという自然の摂理を街路樹で行っているんです。
でも、誰も散水はしていません。ただの街路樹に見えるかもしれませんが、自然の摂理に沿った人の知恵の結晶なんです。
また、ケヤキの木がとても大きく育っていました。これも根っこ部分で雨を一時貯留する工夫がケヤキの生育に良好で、良好に生育する事で根っこからの雨水の吸い上げが増加して好循環をさらに微気象緩和(ヒートアイランド現象効果)をつくっています。
すごくないですか?みなさんも訪れる機会があればちょっと見てみてください。